
EOS60D(非改造)Samyang 14mm F2.8 ISO1600 LeeソフトフィルターNo3(レンズの後ろ) 2015/2/21 1:54〜 20秒×190枚 比較明合成
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趣味は「動と静」のふたつあるのが望ましい らしいです。
天体写真は「静」でしょうか。遠征に行って寒さに凍え、夜明けまで過ごす・・・。
けっこうな体力が必要ですが、「動」ではないような気もしますねぇ。
また、けっして健康的とは言えず、どちらかというと体に悪いような・・・。
精神的には健康な趣味だとは思うんですけどね。
で、星々は一見「静」に見えますが、実は「動」ですね。回ってるのは地球ですが。
その動いてる星を「静」、点で捕えるガイド撮影。
リクエストもあったので、今回はそのガイド撮影にずっと使用している「NexGuide」について書いてみました(上手くまとまったな・・・)

NexGuideでよく目にする画像ですが、これを見たら勘違いしますね。
取り付けは縦です。配線が横から出るように取り付けたほうがいいです。

NexGuideのピント合わせですけど、アイピースでガイド星を視野の中央に導入後、NexGuideに入れ替えます。
この時点ではピントが合ってないので、ガイド星が小さくなるように ピント合わせをします。
この辺りがややこしいですよね。
マニュアルではEXPの数値を257に設定と書いてありますが、いくらでもいいです。
数値が小さい方がエラーは少ないですが、ガイド星が暗いと数値を小さく出来ないです。
たまに2048などの大きな数値でガイドをしますが問題なくガイドしてくれます。
あと、十字線のこのラインを地平線と水平にします。

ガイド星が十字線よりも離れていてもLockのAUTOで中央に持ってきてくれますが、あまり離れすぎているとSTAR LOSTになる事が多いようです。
上の画像ではガイド星が離れてるので、こんな場合はもう少し中央に持ってきたほうがいいかもしれません。
この後メニューからLock。AUTOを選択するとZOOMも最大になって星像が大きく表示されます。
LOCKされた状態で補正するのはEXPとBRIの数値です。
EXPは出来るだけ小さく、BRIは出来るだけ大きく(100まで)、黒く表示される星像は小さく・・・ですね。
ですが、BRIが20〜30でも大丈夫なようです。
ガイド星も暗いよりは明るい方がいいですが、明るすぎるとよくないようです。
1等星などの明るい星でガイドする場合はEXP数値を出来るだけ小さくして星像も出来るだけ小さい方がいいです。
で、メニューからGuide。AUTO CALを選択するとキャリブレーションを経てオートガイドしてくれます。
キャリブレーションは普通十数秒程で終了しますが、長くかかる場合はLOST STARになる可能性もあります。

ガイドが始まると「頼みます」と祈りを込めます。これはほんとにそういう気持ちになるんですよね(笑)
ガイド中、dRとdDの数値が0もしくは1を行ったり来たりなら安定してます。
これが3とか4になるとまたまたSTAR LOSTの予感。
安定するように仁王立ちで睨みつけながら「頼むっ」と声をかけましょう。
ガイド撮影中、機材を放置して星仲間と話こんだりラーメンを食べたりすることがよくありますが、NexGuideの場合は時々確認した方がいいです。
長時間放置して「もうそろそろ終了かな」と見に行ったら、STAR LOSTの文字が・・・ってことがあったりします。
無事に撮影終了したら、NexGuideを外して付属の同焦点リングをつけたアイピースを取り付けます。
この時点ではNexGuideにピントがきっちりあってるので、ガイド鏡のドローチューブはさわらずに、アイピースを抜き差ししながらガイド星が点像になるようにピントを合わせます。
ピントが合ったら、同焦点リングをアイピースに固定。ドローチューブにマジックなどでマーキングしておきます。
これでアイピースもNexGuideもピントが合います。

次の撮影からは同焦点リングを固定したアイピースでガイド星を導入。
で、NexGuideに入れ替えるとほぼピントが合うので手間いらずです。
EXPとBRIの数値を変更するだけでサクサクガイドができます。
メニュー画面にもいろいろありますが、実際使うのはこのふたつだけですね。

NOISEの数値は10前後で、ずっとイケると思います。
おりおんは他のメニューをイジッたことはありません(笑)
こまかく設定できるようですが・・・。
実売価格3万円+ガイド鏡でガイド撮影が出来るのはいいですね。
パソコンもいらないので余計な電源の心配もいりません。
お手軽ゆえの苦労も多々ありますが・・・
