劇的ビフォーアフター 築2ヶ月半、地味すぎるプレセペ

プレセペ星団

・FSQ85ED レデューサー 327mm F3.8  ・HEUIB-Ⅱフィルター
・SXP赤道儀   ・ M-GEN Kowa75mm ・ディザリング
・EOS 6D(SEO-SP4) ISO3200 3分×8枚
・ステライメージ7 フォトショップcs6
・ディスプレイEIZO CS230 & RDT231WM
・2016/4/11 20:55~ 奈良県宇陀郡御杖村

 

4月中旬にみつえ牧場 牛のとなりで撮ったプレセペ星団です。

ステライメージでの基礎工事は撮影翌日に終わってたんですけどね。

フルサイズで撮ったらプレセペを囲む4つの星も構図に入る地味な散開星団に。

しかも、いつもこれを撮るときに装着する「キラキラワイヤー」をつけ忘れ。

反射のような輝星周りの光条が出ないので、地味にますます拍車がかかりました。

なので ずっと寝かせてたんですけど、在庫もほぼなくなり画像アップすることになりました。

季節はずれの古画像、すきま風吹く 暗く地味な構図間取り・・・。

多くの問題を抱える画像をなんとか映える画像にもっていけないかと、匠に頼まずリノベーション。

低予算、低意欲、低技術でなんとか改造してみました。

 

 

なんということでしょう~!!

あれほど地味だった星々が輝いているではありませんか!!

広大な敷地をトリミングすることによって「まとまり感」を演出。

そして反則技の奥義「クロスフィルター加工」を施すことによって、キラキラ星になりました。

 

 

施工方法は簡単。

画像をコピーしてクロスハッチブラシで輝星をポチポチとクリックするだけ。

ただ、最後のほうになると根気もなくなり、輝星の中心を外して光条がずれてますwww

 

いづれにしろ元画像にない物を「描き足す」のはよくないですからね ヾ(-`ω´-o)ゝ

ま、お遊びってことなんですけど、かなり雰囲気は変わりますね。

とりあえず、放置していた画像を救出できたので、よかったです(笑)

 

 

 

寒かったみつえ高原での撮影から2か月半、はやくも梅雨明けが待ち遠しい7月です。

数時間でも晴れたら撮影に行きたいんですけど、なかなか晴れてくれそうにないですね。

 

 

 

 

 

 

お蔵入り直前、なんとか復活したS字状付近

S字状暗黒星雲

・FSQ85ED レデューサー 327mm F3.8  ・HEUIB-Ⅱフィルター
・SXP赤道儀   ・ M-GEN Kowa75mm ・ディザリング
・EOS 6D(SEO-SP4) ISO3200 3分×16枚
・ステライメージ7 フォトショップcs6
・ディスプレイEIZO CS230 & RDT231WM
・2016/5/4 23:24~ 和歌山県海草郡紀美野町ふれあい公園

 

へびつかい座のS字状暗黒星雲~パイプ星雲(の一部)です。

S字状は昨年「巨大異星人のダイイングメッセージ」と題して撮ったんですけど、容疑者はまだ見つかってません。

 

かなり前に撮影したこの領域、「淡い星雲の炙り出しもないし、8枚ほどでええやろ」と短時間で撮った記憶があったんです。

ところが処理を進めていくと、思うように表現できません (=_=)・・・

明部の色合いも沈みがちでザラザラの荒井注。パイプ星雲の暗部にある淡い微恒星もうまく出ません。

ごまかしながらなんとか仕上げるも納得いかない画像。こりゃお蔵入りかもと絶望の崖っぷち。

とりあえず、いつものように迷人会LINEに画像を送信して第三者の厳しい眼で精査してもらおうとした直前・・・。

ふと思い立って撮影画像フォルダを見たら日付けをまたいでもう8枚撮ってるじゃあ~りませんかっ!!

16枚撮った記憶がまったくなかったんですけど、とりあえず撮っててよかった (≧▽≦)ノ♪

で、最初からやり直し。8枚と16枚はまったく違いますね。そりゃそうですけどwww

 

 

淡い星雲がないからといって なめたらダメですね~ ヾ(-`ω´-o)ゝ

短い夏の夜、短時間で数を撮ろうとしがちですけど、やっぱ最低16枚だな・・と再確認でした。

 

 

撮影領域はこの辺りなんですけど、S字状は小さくてわかりません。

パイプ星雲はかなりな大きさですね~。パッと見、パイプに見えないですけどwww

アンタレス付近に伸びる暗黒帯が煙だとすればうまいこと言いましたね。

 

・EOS 60D 非改造  ISO3200 30秒固定 ・samyang 14mm  F2.8

 

 

 

 

 

 

夜の蝶と戯れるバンビ

バンビの横顔

・FSQ85ED レデューサー 327mm F3.8  ・LPR-Nフィルター
・SXP赤道儀   ・ M-GEN Kowa75mm ・ディザリング
・EOS 6D(SEO-SP4) ISO3200 3分30秒×16枚
・ステライメージ7 フォトショップcs6
・ディスプレイEIZO CS230 & RDT231WM
・2016/6/1 23:33~ 和歌山県海草郡紀美野町ふれあい公園

 

クラブはくちょうのあみ嬢と楽しい時間を過ごす前、夜の赤い蝶と戯れてました。

いて座スタークラウド付近、星の数がハンパないです。

撮影中、よくこの辺りを双眼鏡で見るんですけど、天の川に浮かぶ無数の星々にバンビや星雲星団が煌めいてます。

処理的にはバンビのほっぺたは少し明るめ、M17や首飾りはそこそこ彩りよく、星色に気をつけて・・・

といった感じでしょうか。

処理途中、天の川の表現でちょっと迷走しかけたんですけど、戻ってきました。

帰着地点が間違ってるかもしれませんけど (^_^;)

 

天の川

・ポータブル赤道儀CD-1+ ・EOS Kiss X4 新改造  ISO3200 0.5倍速45秒×1枚 ・samyang 14mm F2.8 ・HEUIB-Ⅱフィルター

 

バンビ付近やメジャーなメシエ対象って、明るく写しやすい反面、難しいです。

淡い対象で、作例のあまりない領域なら少々逸脱しても「ま、こんなもんでええやろ」と自己完結できるんですけどね~www

メジャー対象は皆さんの眼も肥えてますからね。

「青い馬の次は青いバンビか・・・ふっ」「バンビの鼻毛が濃いな・・・ぷぷぷ」

・・・などと笑われるんじゃないかと、戦々恐々、泣きながら処理しました。

ま、表現は自由なのでなんでもありでいいと思ってますけどね~ ヾ(-`ω´-o)ゝ

 

天の川

・ポータブル赤道儀CD-1+ ・EOS Kiss X4 新改造  ISO3200 0.5倍速45秒×1枚 ・samyang 14mm F2.8 ・HEUIB-Ⅱフィルター

 

やっと満月が過ぎ、これから月が細くなってきますね。

月末あたりから出撃可能でしょうか。

でも梅雨はこれから本番。

次新月期、数少ないであろうチャンスを逃すと8月まで撮影できないかもしれません。

在庫も底が見えてきました。

無理やりモザイクや掛軸で乗りきろうと思います(=_=)

 

 

 

 

 

 

青ざめながら処理した青い馬星雲

青い馬星雲

・FSQ85ED レデューサー 327mm F3.8  ・LPR-Nフィルター
・SXP赤道儀    ・ M-GEN Kowa75mm ・ディザリング
・EOS 6D(SEO-SP4) ISO3200 3分30秒×26枚
・ステライメージ7 フォトショップcs6
・ディスプレイEIZO CS230 & RDT231WM
・2016/6/1 21:00~ 和歌山県海草郡紀美野町ふれあい公園

 

さそり座頭部にあるIC4592ですね。馬感を出すために南北逆になってます。

2年前に撮ったあと「もう撮らないリスト」に入ってました。

昨年リベンジしようとするも明るい火星に邪魔されて断念。

今年こそはと意気込んでたんですけど、またしても火星が (›´ω`‹ )

 

IC4592

 

しばらくして火星が離れてくれたものの、暗い撮影地に行くタイミングを逃し、やや明るいふれあい公園での撮影になりました。

この対象も暗い撮影地が望ましいんですよねぇ。

なのでいつもより多めの26枚での処理となりました。

 

 

 

 

aburidashi

 

 

1枚画像に写ってないのはまだしも、26枚重ねてこの淡さ (ヽ´ω`)

午後9時撮影開始という事もあってまだ街灯りの影響濃く、カブリ補正だけでレイヤー30ほど積み上げました (=_=)

お馬さんの顏の部分は炙ればなんとか出てくれるんですけど、分子雲が強敵です。

これは暗い撮影地じゃないと厳しいですね~。

途中でなんども心が折れて、丸いちゃぶ台をお湯のみごとひっくり返しました。

 

来年は火星はいないようなので、早い時期に撮りたいですね。

3月から4月がいいと思うんですよね~。

 

 

当日は透明度もよく、夜半前までは快晴でした。

やや明るい撮影地といっても、南は暗く30秒固定でも天の川が写ってくれます。

自宅から地道で1時間弱なので、文句を言ってはいけませんね (*^^)

いろんな構図で天の川を撮れる いい撮影地だと思います。

 

 

 

 

 

クラブはくちょうで あみ嬢と夜遊び

網状星雲

・FSQ85ED レデューサー 327mm F3.8  ・LPR-Nフィルター
・SXP赤道儀    ・ M-GEN Kowa75mm ・ディザリング
・EOS 6D(SEO-SP4) ISO3200 3分30秒×14枚
・ステライメージ7 フォトショップcs6 トリミング
・ディスプレイEIZO CS230 & RDT231WM
・2016/6/2 1:13~ 和歌山県海草郡紀美野町ふれあい公園

 

はくちょう座網状星雲ですね。

もっと暗い場所で撮りたかったんですけど、梅雨入り前に夏物一掃セールをしたかったんです。

梅雨明け頃には秋冬物ですもんね~。

で、あみ嬢ですけど、はくちょう座の尻尾あたりから大阪の街灯りが気になる撮影地。

いつもより多めに枚数を撮ったんですけど、雲の襲来もあって使えたのは14枚。

も少し欲しかったんですけどね~。

 

処理的にはやはり今年も微恒星が多いです (=_=)そりゃそうだ

ちっちゃな星々を抑えながら星雲を炙りだすのが必須なんですけど、そのさじ加減が難しいです。

星雲が微恒星に埋もれてしまったり、逆に星がほぼ消滅してしまうもの考え物です。

ちょっと極端にやってみたのがコチラ ↓↓

 

 

長焦点で撮影した時と、短焦点・カメラレンズ撮影の時とは表現が違ってくるでしょうね~。

ま、けっきょくは好みですかね ヾ(-`ω´-o)ゝ

微恒星の多い天の川領域は難しいです。

あみ嬢もなかなかに手ごわいですね。

 

 

あと、あみ嬢は東西両側のあいだにあるピカリングの三角形が淡いです。

これをもう少ししっかり出せればよかったんですけどね。

両側の青のフィラメントもそうですけど、空の状態に影響されますね。

梅雨が明けたらケフェウスあたりを撮るつもりですけど、あみ嬢だけはきっちり落としときたいです。